準備として、正しくテーブルに立たせること。
全体のバランスをみます。
これにより、どこをどうトリミングするか、見えてきます。

正しく立たせるには、頭部と首の最上部の境にリードをかけ、トリミングテーブルのアームに固定します。
この時、リードの絞った部分は、耳と耳との間にくるように。
前肢は、真直ぐに、後肢の足先は、肛門部よりまっすぐ下ろしたところにくることが理想的な構成の犬です。



毛は、完全に梳かしておくこと。
これは、きれいに仕上げるのに、とても大切なことです。




TRIMMING

ウェステイは、短脚テリアではありますが、けっして脚の短い、長胴の犬ではありません。
横から見て、スクエア(正方形)であることが望ましい。

ウェステイのトリミングは、横から見てスクエア(正方形)に見えるようにトリミングすることが基本ですので、
それを常に頭に置いてトリミングしていってください。
無視してしまいますと、胴の長い、間延びしたトリミングになってしまいます。
また、毛の残しすぎにも注意してください。だらしなく、重く見えてしまいます。
彼らは、けっしてコッカ―スパニエルではなく、小さな害獣たちを取る猟犬なのです。
藪の中を走るのに、多すぎる毛は、じゃまになるだけです。


先にバリカンをかけましょう。
喉の下をV字に、お尻は、肛門とその下の両脇のつむじの三角をバリカンで処理しておきます。
(本当は、ここも細かめのナイフでプラッキングするとより良い。)

ず首の後ろ(付け根)から、背にかけてプラッキングしていきます。
前から後ろへ)
尾は根元から尾先に向かって、根元太く先細く作ります。(人参のように作る。)
この時、尾先は尖らせること。

尾先を丸めるのは、断尾していますと言う印です。
ウェステイは、断尾してはいけない犬種なので、先を丸めないこと。
反対にエアデ―ルテリアやワイアーヘアードフォックステリアなど、断尾が必要なテリアは、先を丸めて作らなければならない。
これは、英国での決りです。
尾の裏側は、プラッキングすると痛いところなので、スキバサミを使ってもいいでしょう。



肩、腹部は、上から下へプラッキングしていきます。
横から見て、前胸は、すっきり落としてしまいます。(胸毛を残さない)
肩はなるべく短く(ベーリーショートに)、肘まで取ります。喉の下のバリカンの部分から肩、お腹の下のコートに
上手に繋げていきます。
お尻(尾の下)は、横から見て、ストンと落とします。
これは、後肢のアンギュレーションを強調するとともに、

前胸と尾の下を落とすことにより、よりショートバックに見せる効果があります。



前肢は、どこから見ても円筒形にみえるように、筒状に作ること。
後肢は、横から見て、アンギュレーションをだすように作ること。
お尻の下を丸くもっこりとするのは、長胴に見えてしまうので、損です。

後ろから見て、円筒形?に作る。特に、内側の毛の処理をちゃんと行うこと。
どこから見ても、すっきりとシャープにつくっていってください。



頭部は、どこから見ても丸く見えるように作ること。
前から見て、丸のなかに丸(マズル)です。
マズルの毛を長く残しすぎて、垂れ下がったようにトリミングした犬を見かけますが、
これは、マズルを細く長く見せてしまい、よって、長い顔に見えてしまい、損です。
ここは、指でプラッキングして、短めの毛がつんつんと立つように仕上がると、大変よろしい。
頬の毛も、同様。
長く垂れ下がっては、いけません。
体はバリカンでトリミングした子も、頭部だけでもプラッキングしてあげると、
いつまでも可愛いフェイスでいられるでしょう。


耳は、丸の中からちょこんと耳先が見えるように作ること。
全体の何分のいくつとか言われていますが、決りはありません。
その犬にあった長さをベルベット状(ベーリーショート)にプラッキングします。
また、ここはバリカンで処理しても、スキバサミをつかってもOKです。




それでは、.あなたのウェステイのために、頑張ってください。



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