たばさーぁー、たばーぁー、たばちゃーん・・・

その声に、しっぽとお耳はピンと立ち、体中をアンテナにして、
しっぽは、いつのまにかふられていました。
ママだ!
体をブルンとして、思わず駆け出そうとして・・・
そうだ!おこられちゃうんだ!。。。。。。。。もう、ここにはいられない。
あたいは、声とは反対のほうに、そっと、駆けていきました。
その日から、毎日、ママが張込みをすることになるなんて、
よけい心配をかけることになるなんて、
その時のあたいは、知りもしませんでした。

でも、いつのまにか、あたいのあんよは、おうちのほうに向かっていました。
ごめんなさいって、あやまっちゃおうかな。
ただいまって、知らん顔して、帰ってみようかな。
おこられるかな。
気がつくと、あたいはいつのまにか、ハーブ園の近くにいました。
しかし。。。
赤い車に乗ったおねえちゃんが、車から降りて、追いかけてきました。
「ちらしの犬だ。」って・・・つかまえろって・・・
あたいは、すたこら、逃げ出しました。
おうちとは、反対のほうに、コンビニとも、反対のほうに。。。
とりあえず、どこかのお庭に駐車してあった車の下に避難して、様子をうかがう事にしました。
まったく、失礼しちゃうよね。あたいが、なにしたっていうのよ!
とりあえず、今日は、ここにかくれていようっと♪


11・25 若いおんなの人から、ハーブ園近くで見かけたという通報がありました。
つかまえようとしたけど、逃げられたって。。。
すぐに現場にいったけど、誰もいなくて、
名前もなのらなかったし、非通知(携帯でうけたので)で、
おまけに、コレクトコールだったし、
いたずらだったのかなって、
それで、わたしは、コンビニのところでの、張込みをつづけていました。
そして、もう、ここにはいないってあきらめかけたころ。。。