子犬の育て方 その3
子犬を迎え入れてから、
その日から、ある意味の躾けは始まっています。
まず、基本的なしつけです。
ウェスティは、白くてちいさくて、可愛いからと言っても、
抱き犬ではないのです。
テリアの一族に属しています。
そして、その一族の中でも一番友好的な犬種ではありますが、
けっして、素直で従順な、人の言う事をはいはいと聞くような
単純な性格ではないのです。
自分を持っています。
自分で考えて行動する頭脳を持っています。
そこが、ウェスティのおもしろさ、すばらしさです。
尊敬される飼い主になりましょう。
それは、とても簡単なことです。リーダーになることです。
それには、
良いこと、悪いことを小さいときにきっちり教えること。
近年では、怒らないで育てましょう というようなことが大分言われていますが、
それは、ありえないことです。
また、怒る=体罰を与える ということでは、ありません。
大きな声、大きな音を出す などでも良いのです。
その個体によって、反応は違ってきます。
ただ、今は ノー なのだ ということをはっきり知らせることです。
主従関係をしっかり認識させること。
それによって、一目置くようになってきます。
犬は、群れで生活していた動物です。
群れで生活する動物にとって、リーダーは絶対の存在です。
犬は人間の家庭をひとつの群れとして見ています。
そのリーダーになることがとても大事です。
どうぞ、躾を誤って、わがままにしてしまい、こんな凶暴な犬はいらないなどと、
放り出さないでください。
駄目な犬は、いないのです。
全て飼い主次第です!!
なぜなら、縁あって、まっしろな状態であなたのところへやってきてくれたのですから。。。
どんな色に染めるのも全て飼い主しだいなのです。
その子の一生を引き受ける覚悟をしてから、迎え入れてください。
結婚の誓いではないけど、それこそ、病めるときも老いても。。。です!!
また、近年では、お手だ、おすわりだ、
やれ、なにが出来るようになった という教育ママ的な方が増えてきました。
人間の子育てがそのまま犬の世界に転用されてきたかのように。。。
そのときに、芸ができたごほうびに、食べ物を与える。。。
ワンちゃんは、それがほしいためになにかを(芸)する。
これでは、飼い主の地位を下げてしまっている。
考えてみてください。
犬という生き物は、人間に誉めて撫でてもらう。
それを無常の喜びにして、
喜ばれることをしよう、
困らせることはやめようという唯一の健気な動物なのです。
それが犬のすばらしさなのです。
だから、彼らは誉めてもらえる、撫でてもらえる というだけで十分満足するものなのです。
あなたがリーダーであればですけれども。。。
トリーツを使っての訓練?も、だんだんトリーツなしに従うようにしていきましょう。
(トリーツの効果的な使い方・・・
ある訓練士さんのお話ですが、トリーツなしで出来るようになっても、時々は、ドッカーンととってもおいしいもの{トリーツ}を与えると良いようですよ。)
最後に効果的なしかり方について
(その個体にあった叱り方を考慮してあげてください。)
1.新聞紙を棒状に丸めたもので、ゲージや床をたたく(犬を叩くことではない)。怒鳴る(大きな声で制す)。
大きな音(声)に驚いて、従ったら(やめたら)OK。
2.首根っこを持って、空中に(飼い主の目の高さ)つるしあげて、やや、振ってみる。
このとき、ノーとか駄目とか怒鳴る?ことも忘れずに!!
犬は、強者が弱者の首根っこを抑えたり、噛んで振り回したりします。
3.思い切り痛いと泣く様な演技をする。
歯を弛めてくれたらOK.自分の噛んでいたところを舐めてくれたら
さらにOK.
これは、手にじゃれついていて、エスカレートしてしまい、痛く噛む子犬に有効。
4.犬語で叱る。つまりウーと言う。
恥ずかしいかもしれないけど、結構効きます。
5.無視をする。
ある程度大きくなった子犬または成犬で、いくら叱っても効果のない子に有効。
または、構って欲しくって、わざと怒られることをやる子に有効。
ただし、徹底的に無視をすること。そこにそのこがいないがごとくふるまうこと。
その他、服従を教えるために一日1回以上お腹を出させる という方法がありますが、
これは、ウェステイには、あまりお勧めできません。
ウェステイは、とてもプライドが高い犬です。
すぐにコロンとお腹を出す子にはいいのですが,
そうでない子には、とてもストレスになってしまいます。
ウェステイにとって、お腹を出さない=不服従ではないのです。
前にも記したように、
ウェステイは、飼い主にどんな時にもはいはいと従う犬ではありません。
彼らの個性を尊重して、対等に生涯を付き合っていく犬です。
ただ、飼い主をリーダーと認識させるのは、
こいつにはさからちゃあいけないんだ と教えるためです。
これさえ分かってくれれば、
私もかれらの要求を素直に聞いてあげています。
おもちゃやボールを投げて とか 取って とか 結構人使いのあらい犬たちです。
もちろん、忙しいときや手が空いてないときには、断るようにしていますが。。。
それで、彼らのほうが上に(リーダーに)なってしまうことはありません。
また、従った場合、十分誉めることと言われていますが、ウェスティの場合、それはやめたほうが良いでしょう。
図に乗ってしまいます。
または、うれしくて叱られたことを忘れてしまったり、
叱る=誉められる と 認識してしまい、わざと悪いことをしてしまったりもします。
適度に誉めてあげましょう。
(個体差があります。おだてにのるタイプの個体にはOK。)
それから、躾ではないのですが、犬は言葉がわからないと思わずに、
十分声をかけ、話しかけましょう。
こちらのニュウアンスは、わかります。
その積み重ねによって、驚くほど複雑な会話も理解します。
だから、ウェスティは、子犬の時の可愛さはもちろんのこと、
成犬になってからも
年々、可愛くなっていく犬種なのです。
始めが肝心!!
小さい時にしっかり躾けましょう!!
ただ、あたりまえのことですが、子犬のときは、しっかり遊んであげることもとても大切です。
それが、心の発達にとても重要です。
泥んこ遊びおおいに結構!!
群れにいれば仲間や兄弟と一生懸命遊んで、爆睡しての時期だということを
どうぞ、お忘れなく!!
犬を育てることとは、良い犬に育てることとは。。。
1に血統。。。つまり生まれということ。持って生まれたもの。
2に環境。。。つまりそだちということ。これから作られていくもの。
そして、良い犬(WESTIE)とは。。。
スタンダードにより近づくこと。。。これは、トリミングにおいてもその努力を〜
そして、
一番大切なのは、ちゃんと人間と共存できる犬だと思います。
うるさかったり、気が荒かったりしない!!人に迷惑をかけない!!
よって、躾がとても大切かと思います。
どうぞ、可愛いからといって、わがままな子にしないこと!!
何度もいいますが、はじめが肝心!! 今が肝心!!
ちゃんとした躾とトリミングを施された美しいWESTIEを見ることは、とても感動します。
なぜなら、そこに飼い主の方の多大なる努力と深い愛情を感じることが出来るから。
どうぞ、がんばってください。あなたの大切なWESTIEのために。。。
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今が肝心です!! |
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