アレルギー性皮膚炎の対処方



あなたのウェスティが、アレルギー性皮膚炎を起こしやすい体質であるかどうかを判断するには
次のことにどのくらいあてはまるか。。。考えてみてください。
アレルギー性皮膚炎は、だいたい体が出来あがった2〜3歳になってから発病する場合が多く、
子犬の時からとなると、覚悟が必要です。
(この場合、遺伝の可能性 大 です!)




シャンプーをまめにしないと、毛がべたつく。
シャンプーしても、すぐによごれた感じになってしまう。
体臭がある。(健康なウェスティは、ほとんど体臭がありません。)
皮膚が乾いていない。べたべたしている。
皮膚が極端に赤い。(ピンク色ではなく、また、ダークスキンでもない。)

いつも体を掻いている。
(近年、環境が良くなりすぎて、エアコンや床暖房の結果、皮膚が乾燥しすぎてしまい、いつもかきかきしているワンちゃんもいます。
また、子犬の産毛が大人の毛に変わるときには、結構かきかきしているものです。
このような例も、獣医さんに.行けば、アレルギーと診断され、ステロイド治療になってしまいます。)

外耳炎を起こしやすい。(耳も皮膚の一部です。)


これに当てはまるようなら、まず、食事を見直してください。
油の強いフードは、やめる。
防腐剤の入っているフード、ジャーキー類は、与えない。
人間の食べ物をあたえない。

などに注意して
あなたのウェスティにあったフードを見つけてあげてください。
また、長期に渡って、不適当なフードを与えていると、
良いフードに巡り合って、皮膚状態が良くなってきても、また悪くなる。
いわゆるリバウンドが必ずあります。
それも覚悟して、食事を見直すことが大切です。
(だいたい、不適当なフードを与えていた期間の2から3倍は,かかるものです。)

また、シャンプー剤も見直してください。
シャンプーの直後に痒がっている、または、体の一部を気にして舐めているようでは、適していません。

回数も、健康な個体よりは適したシャンプーで多く洗わなくてはならないでしょう。

これらを考えてあげるだけで、結構改善されます。



それでもだめだったら、獣医さんに行く前に、
クレイによるドライシャンプーを試してみて下さい。
気候があたたかくなってきますと
ウェステイのアレルギー皮膚炎の相談を多々受けますが、この方法は、
過去数年において、とても良い結果が出ています。



クレイとは??。。。泥土、粘土のこと。
フランス語ではあるじると呼ばれています。
殺菌効果があって、さらに皮膚再生効果があり、口に入っても安全。
さらに、アレルギーが引き起こすかゆみも取ってしまうから不思議です

私は、このクレイをフランスの友人から紹介され(おみやげに持たされて)
半信半疑ながら使ったのが始まりで、

ドライシャンプーとして使うと、匂いも汚れも取れてしまう。
また、
プラッキング後に使うと、プラッキングの刺激による炎症が起こらない。

フランスでは、ワンちゃんも人間もあたりまえのように使われています。
服用もされています。

ワンちゃんの場合、下痢止めに服用するとか。。。

ランクとしては、工業用、化粧品用、医薬品用がありますが、
工業用は、安くても有害物質が含まれている場合が多く、逆効果になるため、絶対にやめてください。

化粧品用、医薬品用を選んでください。

種類もいろいろありますが、一番刺激の少ないホワイト系が良いでしょう。
ホワイト・カオリン とか アルジル・ブラン とか フレンチクレイ・ホワイト とか
いろいろありますが、どれも低刺激です。

これを使ったぺロセラピー(泥土、粘土療法)が近年、盛んになっていますが、
いわゆるエステで行う泥パックです。
これをワン君にも簡単に使えないかと考案したのが、ドライシャンプーです。
すなわち、体全体に良く刷り込んで、しばらくおいてから、
ブラッシングして余分な粉を落とす。
(粉だらけになっても良い環境なら、ブラッシングによって落とす必要はない。)
これを毎日行う。
または、一日2〜3回行う。
症状が改善されてきたら、回数を減らしていく。
また、腫瘍ややけどなど部分的なところには、泥状にしたものと塗ってあげるのも良いでしょう。(いわゆる泥パックです。)
この場合、乾いたらその上に塗っていく。自然にはがれた時には、下から良い皮膚が出来ている。腫瘍なども大きさの程度によりますが、
ぽろっと取れてしまいます。無理にはがすと皮膚を傷めてしまいます。
どうしてもはがしたいときは、温湯をかけて洗い流してください。
この泥パック、人間では、筋肉痛の治療やシップにもなります。
もちろん美容にも。。。
泥パック用のクレイの作り方ビンなどにクレイを入れ、お水を加えて一晩置く。その場合、けっしてかき混ぜないこと。
また、フランスでは、この上澄みの水を飲用しています。(人間の場合)肝臓にとても良いとか。。。


足先の問題。。
足先を舐める個体に有効です。
原因は、足先を洗って半乾き状態で放置されたため、むずむずするので舐める。
そのうち、癖になってしまったり、飼い主の方の注意をひく為に舐める。。。ということにならないために
お散歩の後、足先を洗ったら、パウダーを擦り込んでおく。
これにより、乾燥、殺菌効果があり、予防になります。
舐めすぎて、腫れてしまったら、泥パックする。
この場合、精神的なケアーも忘れずに。。。


蚤アレルギー。。。
このドライシャンプーで、皮膚も改善され、かゆみも治まりますが、
もちろん
環境の改善も一緒に行ってください。
つまり、そのようなところには行かない。
家中が蚤の巣になってないか?
(ネコを飼っていらっしゃるかたに多いようです。特に捕まえた蚤をつぶしている方に。
こうすると卵が飛び散ってしまい、畳やじゅうたんの下で繁殖してしまい、家中蚤だらけという方も
まれにいらっしゃいます。)
チェックを忘れずに。。。

アレルギー性皮膚炎は、結構やっかいです。
特に体質的なものは(遺伝的なものは)一生付き合っていくという覚悟が必要です。
そして、ここに書いた対処法も時間がかかるものです。

信じて実行することが大切です!!
ステロイドづけになって、4〜5歳で大切な愛犬を失うか、上手く付き合って十数年の天寿を全うするか。。。
すべて、オーナーであるあなたの責任と覚悟しだいです。


クレイのことを詳しく知りたい方のために、HPを紹介しますね。



The Pure Soap Jouranl
Orangeflower




また、洗いすぎ、きれいにさせすぎにより、アレルギー体質にされてしまっているワンちゃんが
近年 とても増えています。

飼い主の方が、健康な固体を可愛いあまりに病気にしてしまっています。
ある例では、他犬種(テリア種)ですが、もともと体臭がある犬種を求めて、
臭いや汚れが気になって、子犬の頃から毎日シャンプーしていたところ、
皮膚の自己免疫力を失い、獣医さんに行けばアレルギー体質、アトピー体質と言われ、
ステロイド投与、処方食を与える治療の結果、アジソン病(副腎皮質ホルモンが自分では全く作れない病気、免疫不全)になってしまった
ということがありました。
うちの主治医いわく、ステロイド大量投与によりアジソン病にしてしまっているんだよね。
ステロイドは、即効性があるから、飼い主も納得するんだよね。
即効性=怖いということだけれどね。。。だそうです。
確かに臭いや汚れは気になります。
抱いて寝ているので洗わないのは、無理とおしゃる気持ちも分かりますが、
ステロイドや処方食で寿命.を縮めるより、
一歩譲って、頻繁に洗わない、
どうしても、臭い(ウェステイの場合、体臭ではなく、その殆どは、ほこりの臭いです。)が気になるなら、抱いて寝ない、
また、その臭い共々愛してあげるなど、いかがでしょうか?
お散歩の後に、神経質なくらい、とってもきれいきれいにするので、
お外が大嫌いになってしまったというワンちゃんもいます。
本当はどの子も大好きなはずのお散歩が。。。
ワンちゃんは、ワンちゃんなりに考えているのですよね。